「強さとは相手に勝つことでなく、弱い自分に勝つこと!」
長年空手を続けていると『強さ』とは何か、と何度も考えることがあります。私の考える『強さ』とは、自分の中に入る弱い自分と戦って勝つことです。自分で立てた目標を途中でなげだす事は、弱い自分に負ける事だと思います。最初から無理な目標を立てる必要はありません。‘自分が少し頑張れば出来ること’小さな目標が積み重なって少しずつ夢や願いがかなっていきます。継続以上の強さはありません。
「自分の帯は自分で結ぼう!」と取り組みだして半年が経とうとしています。今まで自分で帯が結べなかった小学生の子供達も、今では自分で、きれいに、早く、結べるようになってきました。幼年部も数名の子供達が自分で帯を結んでいるのには驚きました。簡単なことですが、何回も練習すれば出来るようになるのです。
型も同じ! 練習すればするほど早く覚えられますよ。
どんなことでもそうですが、小さな‘出来た’の積みかさねが、心の自信になり、子供達の心の財産になっていくと信じて指導を行っています。ご父兄の皆様のご協力に感謝申し上げます。
空手を始める際に、丈夫な身体を作りたい、躾や礼儀を学びたい、精神的に強くなりたい等、それぞれ目標をもっていたと思います。同じように稽古していても、その目標を持って稽古している者とそうでない者とでは、全く技と心の向上に大きな差がでてきます。
またその差は時間が経つほど大きなものになります。
どんな小さな目標でも構いません。一年以上同じ帯を締めている道場生は、是非次の帯を目指す事を目標に、稽古に取り組んでください。
今年のキャンプは今までと違い、道場生のお母さん達にお手伝いして頂き、夕飯のカレーを作るということになりました。100人分のカレーなんて作ったこともなく、材料はどれくらいいるか?米や水の量は?美味しくできるか?とドキドキしながら当日を迎えました。
わからない時や自信のない時は、お母さん達と相談し合い、時間に間に合うように、美味しくできるようにと、楽しくカレー作りをしていました。
いよいよ子供達が席に着き、カレーを食べ始めた数分で「おかわり!」と行列ができ、美味しく食べてくれている子供達を見て「よかった~」とホッとしました。
ご協力して頂いたお母さん、お父さん達のおかげで無事にキャンプを終える事ができとても感謝しています。本当にありがとうございました。 (N)