もう何十年も前になりますが、私はケンカに強くなりたくて空手を始めました。週に5回~6回の稽古に、最初の頃は体もくたくた。毎日体のどこかに痛みがありました。ただ1日1日、自分自身が少しずつでも強くなっていると思うと嬉しくて、稽古を続ける毎日でした。

しかし、与えられた稽古だけをしていては、なかなか黒帯(目標)にたどりつけないことに気づきました。黒帯(目標)には忍耐や我慢も必要ですが、自ら気づき行動しなくてはならないのです。

たとえ週1回の稽古でも自ら時間を作り練習する人は、どんどん上手になります。つまり自らの意思で行動している人は、同じ時間稽古していても、物事を吸収する能力に差が出てきます。

どんな目標でも出来ない理由を考える事は簡単です。出来る為にはどう行動したらいいかを考える事が、生きる目的にも通じると思います。何か一つ目標を!

空手の稽古中『もう無理!出来ない!』等という言葉をよく聞きます。
例えば「もっと大きな声を出しなさい。」と何度言っても小さな声しか出さない人もいます。でも本当にそれが限界ですか?
極端ですが、山で遭難し、救助隊が目の前を通り過ぎようとしていたら、そんな小さな声を出しますか?きっと必死に声を出すでしょう。
稽古の時はそこまでとは言いません。今自分自身が持っている力を限界まで使うから自分の限界が上がるのです。いつも限界の半分の力しか使っていないと、その半分が自分の限界になってしまいます。
修業(生きる事)とは自分の出来ない事への挑戦です。腕立て伏せが10回しか出来ない人が、20回になり、30回になりと、どんどん伸びていくから稽古も楽しくなってくるのです。
誰もがもっともっと自分は出来る!と信じて毎回の稽古を力いっぱい行って下さい。
 

子供達だけでなく私達大人にも言えることですが、自ら茨(いばら)の道を歩む子供はいません。

本来子供は「楽しい」と書く楽な事、えらい・苦しいより「楽」な方を選んでいます。

空手の稽古は「楽」な事ばかりではありません。寒い時、暑い時、また痛い・苦しい事もあります。

「子供が嫌と言うから」「行きたくないと言うから」と子供の気持ちを尊重しすぎていませんか?

嫌な事、辛い事、から逃げるのは子供なら当たり前です。

自分の子供が強い子供に育って欲しいならば子供の気持ちばかりを優先していたら果たしてそうなってくれるでしょうか・・・? 
親という字は木の上に立って見ると書きます。

子供と同じ目線で物事をとらえることも大切ですが、もっと高い視点から先を見ることも大事だと思います。

お互い責任ある親としてもう一度子供達がどんな大人になってほしいか考えていきましょう。

 

幼年部の稽古を見学されている保護者の方は、「綺麗に整列しなさい」「姿勢を正しなさい」など・・よく聞かれると思いますが、小さな子供の頃は、回りの環境に気持ちが大きく左右されます。
お家でも部屋が整理整頓されていないと、自己管理(具体的には子供自身の時間管理)が出来なくなり、だらだらと遊んでいたりします。

学校の宿題は後回しになり結局最後に親に言われて、いやいや?仕方なく?行います。

私自身帰宅した時に家の中が整理されていないとよくわが子を叱っています。

子供達にその時は嫌がられるかもしれませんが、一度習慣になってしまえば、放っておいても行うようになります。

ご家庭でも整理整頓の習慣を子供達に徹底させてみて下さい。

それが出来るようになると自己管理が出来るようになってきます。
自己管理が出来るようにった子供は、目標を見つけた時、驚くほど力を発揮してくれると信じています。

その時まで同じ親として頑張りましよう。

1月末に今年初めての大会に参加しました。出場した選手それぞれが悔しい思いをしたと思いますが私自身も同じ思いです。明らかな力の差があるのではなく、あと少しの近差で勝負に負ける。それをいかに勝つか!まだまだ成長できると思います。「努力の差」こそ「結果の差」です。
3月のステップアップ杯は、去年より出場選手がいることを嬉しく思います。
今の自分よりもステップアップするために頑張っていきましょう!!
 

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